12月28日〔仕事納め〕
諸官庁と多くの民間会社は、本日で業務終了。午前中は普段通りに仕事をして、午後から身辺整理、不用品の処分、整理、整頓、清掃をして新年に備えます。夕方からは軽く打ち上げ、という方もいるのでは? 仕事仲間と「よい年をお迎え下さい。来年もよろしく」と挨拶を交わし、今年の仕事を気持ちよく締めくくりましょう。
View Article12月29日〔今年最後のお買い物〕
いよいよ今年もあと3日。上野アメ横、築地場外市場などは、正月用食品の数の子、たこ、まぐろ、鮭、昆布などを安く買おうという人々がどっと繰り出し、ごった返します。威勢のよい売り声に乗って品々が飛ぶように売れていく様子は、いかにも年の瀬らしい、東京の冬の風物詩のひとつ。
View Article12月30日〔年末年始登山の際は〕
年末年始休暇に冬山登山を計画する人もいるでしょう。各山岳の積雪状況は、長野県警や富山県警など山を管轄する各県警のウェブサイトを検索すれば、情報を入手できます。新雪の表層雪崩、雪庇の踏み抜きに注意。予備日を取り、無理のない計画で安全な登山を。
View Article12月31日〔大晦日、除夜〕
家庭では大掃除、おせちの用意に忙しい一日ですが、天気予報にとっても大事な一日。予報のポイントは、初詣時の気温(冷え込み)はどうか、雨か雪か、また初日の出は見られるか、その時刻はいつ頃か、などです。お出かけの前には、今年最後の天気予報をチェックし、そしてよいお年を。初日の出を拝めますように。
View Article1月1日〔元日、元旦〕
新年あけましておめでとうございます。「元日」は1月1日のこと、「元旦」はこの日の朝のこと。明治神宮、浅草寺、川崎大師などには、続々と参拝の人が集まっていることでしょう。そして、元日から2日の朝にかけて見る夢が初夢。よい夢を
View Article1月2日〔空の吉兆〕
おめでたい兆しといわれる「瑞雲」。太陽の近くにある高積雲などの縁が美しく虹色に輝く、めったに見られないほどきれいな雲で、「彩雲」とも呼ばれます。今年こそ大地震、大雪、大雨、台風、竜巻といった自然災害が少ない年であるように、ぜひ新春の空に拝みたいものです。
View Article1月3日〔三が日の大雪〕
「三が日」とは元日、2日、3日の総称。正月休みの商店も3日には店を開けて、静かな中にも活気が出てくるものでした。しかし、近年は元日や2日から初売りを始めるところも多いもの。ちなみに、昭和53(1978)年の1月2~3日、東京は初雪からそのまま大雪となり、警報が出て積雪は21センチに。羽田空港は11時過ぎまで閉鎖になりました。
View Article1月4日〔仕事始め〕
三が日を過ぎれば、そろそろ正月気分も返上。年初の挨拶廻りが行われ、ビジネス街にはスーツ姿のビジネスマンが戻ってきます。なお、気象予報士たちは年末年始も休みなし。交代での通常勤務です。
View Article1月6日 小寒〔寒の入り〕
二十四節気の一つ。この日から15日後の「大寒」を経て立春前日の「節分」までが「寒の内」で、もっとも寒さの厳しい時期です。武道に勤しむ人はこの時期、早朝に「寒稽古」を行い、心身を鍛えます。
View Article1月7日〔七草〕
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。これら七草を入れた粥を食べると万病から免れられると言い伝えられており、正月のご馳走続きで弱った胃腸もすっきり整います。〈七草の粥のあをみやいさぎよき〉松瀬青々
View Article1月8日〔1月の旬〕
寒ぶりは刺身に照り焼き。富山県氷見産が有名です。寒しじみは宍道湖、利根川、十三湖産など。他に寒ぶな、寒ぼら、寒かれいなど。山の味覚といえばイノシシ。野菜は海老芋と呼ばれる京いも、聖護院かぶ、京にんじんなど、各種京野菜が旬を迎えます。
View Article1月9日〔成人の日〕
新成人の女性たちのほとんどが和服姿。このためか、雨や雪の情報を得ようと、実は天気予報の需要が高い日です。できれば青空の下、晴れやかな笑顔が見たいもの。厳しい社会情勢の下ではありますが、若い新成人の力が今、この国には必要です。
View Article1月10日〔乾燥シーズン〕
冬型の気圧配置となると、太平洋側では冬晴れが続き、空気の乾燥による火災が起きやすくなります。火の元にはよりいっそうの注意を。また、セーターを脱ぐときには静電気がバチバチ音を立て、肌の乾燥対策にも気を使う時期。
View Article1月11日〔鏡開き〕
鏡餅を下げて食べる祝儀。最近はおしるこ、ぜんざいにして食べることが多いようです。縁起物のため「切る」のを避け、鏡餅は刃物を使わずに手または槌で割り、「開く」とめでたい言葉で表現するのが伝統。〈手力男かくやと鏡開きけり〉京極杜藻
View Article1月12日〔1月の気象災害〕
今月の気象災害は、強い西高東低の冬型気圧配置による日本海側の雪害、全国的な強風害など。昭和38(1963)年には、世に言う「38(サンパチ)豪雪」が。その年は、東京・大手町でも連日マイナス2度から5度の厳しい冷え込みが続き、皇居の北側にあるお堀の水が結氷しました。
View Article1月13日〔寒が美味をつくる〕
低温かつ乾燥の進む寒の内に取れる作物は、他の時期に比べて滋養に富むといわれています。また、食品の保存にも最適。寒中に造ったしょうゆは腐敗せず、寒餅はかびにくく、寒仕込みの日本酒は味がよいとされます。さらに、凍み豆腐を作ったり、沢の水で天然氷を作ったり。真冬は、意外と滋味豊かな時間なのです。
View Article1月14日〔寒八の油揚げ、寒九のとろろ〕
昔の人は「寒八の油揚げ、寒九のとろろ」といって、寒の入りから数えて8~9日目にはこうした食品を食べて栄養をつけ、厳しい寒さに負けないようにしたそうです。また、寒に入って9日目に降る雨は「寒九の雨」。これは、豊作の兆しといわれています。
View Article1月15日〔三寒四温〕
寒い日が3日続くとその後の4日間は暖かい、というふうに、冬季には寒暖の変化が周期的に訪れます。日本では、大陸ほど明瞭ではありませんが、それでも寒さの厳しい後の「四温」にはほっとさせられます。
View Article1月16日〔雪の名前〕
太宰治の名随筆『津軽』の冒頭には、「東奥年鑑」からの引用として〈こな雪/つぶ雪/わた雪/みず雪/かた雪/ざらめ雪/こほり雪〉の七種が。また、高橋健司氏の著書『空の名前』には、粉雪、綿雪、牡丹雪、根雪、べた雪、細雪(ささめゆき)などなど、実に30余も掲載されています。これだけの数を名づけ分けた先人の細やかな観察眼に、思わず感じ入ります。
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