12月15日〔冬の夜〕
俳句で「夜半(よわ)の冬」は冬の夜更けをいいますが、「冬の夜」にも用いられます。「寒夜」は、寒の入りののちの、寒さのとりわけ厳しく感じられる冬の夜。また「霜夜」は、よく晴れて、霜の降りる冬の夜のこと。こんな夜は、坐っていても寒さがひしひしと迫ります。< ほんのりと茶の花くもる霜夜かな>正岡子規
View Article12月16日〔年末大掃除〕
今日は日曜日、家族総出で早めに暮れの大掃除を始めて、正月に備えましょう。新聞、雑誌や不用品の処分、排水溝までの風呂掃除、照明器具の清掃、交換とやることはたくさんあります。なかなか処分できずにいた本や手紙を「断捨離」するにはよい機会。また、家具の転倒防止や落下しそうな物の片付けも、併せてやっておくとよいでしょう。
View Article12月17日〔魚たちは帰る〕
大雪の末候「鮭魚群(さけのうおむらがる)」は、鮭が群れを成して川を上る頃。遡上は1月中旬まで続きます。東京では今日から19日まで、羽子板市として知られる浅草寺の歳の市が開催されます。
View Article12月18日〔雪の効用〕
ニンジンの旬は11~12月。なかでも雪下ニンジンと呼ばれるのは、晩秋に実ったものをあえて雪に埋めたままにして、春に掘り起こして収穫するもの。新潟県津南町や十日町市がおもな産地です。深い雪の中で眠らせることにより、アミノ酸が3倍から6倍に増加し、青臭さが取れて甘味が増すのだとか。
View Article12月19日〔冬の健康管理①風邪には睡眠〕
風邪を予感したら、薬よりもまず暖かくして寝ることです。熱がなければ風呂に入って身体をよく温めて。十分な睡眠は、何よりの薬です。部屋の温度は20~25度の範囲に設定しますが、部屋が乾きすぎるのもよくないので、加湿器の設置も検討して。
View Article12月20日〔冬の健康管理②暴飲暴食注意報〕
またこの時期、忘年会や正月、新年会と、飲食過多になる機会が増えます。日頃はダイエットに励んでいた人も、正月3が日を過ぎれば2~3キロくらいの体重増。健康のため、宴席では食べすぎに注意し、いわゆる“チャンポン”、二種類以上の酒の飲みすぎは避けましょう。
View Article12月21日 冬至〔冬の健康管理③ヘルシーな伝統〕
冬至の今夜はカボチャを食べ、ユズ湯に入って風邪を予防。初候「乃東生(なつかれくさしょうず)」の「乃東」は、シソ科のウツボグサ。降圧作用を持つ花穂は、漢方薬に用いられます。
View Article12月22日〔備蓄品を再確認〕
東日本大震災以降、防災対策の見直しが叫ばれています。大震災発生ともなれば消防、救急車はすぐには来てくれません。自分の身は自分で守ること、そして揺れが収まってから必ず火の始末を。水、食料、簡易コンロ、簡易トイレなど、最低3日分の備蓄を、年末年始の備品チェックリストに加えましょう。
View Article12月23日〔有馬記念〕
中央競馬の総決算、もっとも売上高が多く見込まれるのが有馬記念。今年は22日からの3日間開催の中日、今日23日に行われます。千葉県船橋市の中山競馬場、芝2500メートル。今年最後の大勝負です。
View Article12月24日〔クリスマスイブ〕
< 雪の戸の堅きを押しぬクリスマス>水原秋桜子 日本では「恋人と過ごす日」という認識が一般的ですが、欧米諸国では家族と過ごす日。この語、もうすっかり季節の言葉として日本に定着しました。
View Article12月25日〔蕪村忌〕
江戸中期の俳人、与謝蕪村(1716年~1783年)の忌日。摂津国毛馬村(大阪市都島区)に生まれた彼は、江戸に出て夜半亭宋阿に師事し、関東、京都、讃岐など各地を遊歴。松尾芭蕉、小林一茶と並ぶ三大俳聖のひとりで、正岡子規ら明治の近代俳句運動にも大きな影響を与えました。辞世は< しら梅に明(あく)る夜ばかりとなりにけり>
View Article12月26日〔新しい年へ〕
冬至の次候「麋角解(さわしかのつのおつ)」は、大きな鹿の角が落ちて生え変わる時期のこと。従来の古い価値観を払い落とし、自分らしい角を来年に向けて養う時期。2012年もあと5日です。
View Article12月27日〔除雪事故に注意〕
大雪の季節、除雪で落命したり大けがを負ったりする事故が毎年起こります。高齢化、人口減少の影響もあり、雪下ろしへの公的援助やボランティアの活用も呼びかけられています。命綱を着けず1人で屋根に上るのは、絶対に避けましょう。
View Article12月28日〔また来年〕
官公庁をはじめ、ほとんどの会社や事業所は本日で1年の仕事を終え、仕事納めとなります。納会では軽く飲食して「どうぞよいお年を」と同僚らと挨拶を交わし、帰路に。大きな会社やビルの玄関にはすでに門松が建てられ、新年を迎える気が満ちてきます。今年もあと3日です。
View Article12月29日〔市場賑わう〕
マグロ、タコ、カニ、カズノコ、蒲鉾などの正月食品を求めて、多くの人が東京・築地場外市場や上野のアメヤ横丁へと繰り出します。店の人の年季の入った、だみ声とお札が飛び交う暮れの風物詩。喧騒の先に、静かな正月が待っています。
View Article12月30日〔帰省ラッシュ、故郷へ〕
いよいよ押し詰まってきました。家庭では正月準備が進められる一方、故郷へ向かう人で新幹線、飛行機、高速道路等が混雑します。この時期は年末寒波が大雪をもたらし、帰省の足に影響することがあるので、天気予報はどこでも要チェックです。
View Article12月31日〔おおつごもり〕
冬至の末候は「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」。雪の下の麦は生命力の象徴。冬至までは候の名にも厳しい文字が多いですが、ここで明転し、新しい年を迎えます。今夜、響き渡る除夜の鐘は108つ。煩悩の数といわれていますが、これは月の数の12、二十四節気の24、七十二候の72を足した数で、1年間を表しているそうです。ということで、皆さん、よいお年を。
View Article1月1日 元旦〔始まりは静かに〕
年明け、1年の最初の日です。近年ではコンビ二などは変わらずに営業していて、正月気分やその情緒は薄れてきたとはいわれますが、昨日まではさまざまな音が満ちていた街にも、一転して音のない静けさが。やはり元日は特別な日。静かな中に清新な気分がみなぎります。
View Article1月2日〔初、いろいろ〕
元日は家事も行事も休み。よって、「初荷」「初商(はつあきない)」「初湯」「掃初(はきぞめ)」などは2日に行われます。商店には福袋を求める長い行列が。また、一般には2日の夜の夢が「初夢」です。< 初夢に故郷を見て涙哉>小林一茶
View Article1月3日〔三が日〕
元日、二日、三日の総称です。この三日間は毎朝屠蘇、雑煮を祝い、年賀を交換し、賀客には年酒をすすめます。正月気分の色濃い三日間。しかし、ご馳走続きで3日頃には茶漬や雑炊、サンドウィッチ、漬物、果物などの日常食が恋しくなります。< 三ヶ日雪の白さにつかれけり>倉田素商
View Article