「Magazine for City boys」をスローガンとしてリニューアルをしたPOPEYE。
このブログでは“どこかにいるはず”のシティボーイを捜索。彼らの地元「ホームタウン」を巡りながらそれぞれの“シティボーイらしさ”をリサーチしていきます。
例えば、スケーターの履くVANS、バスケットマンのジャージや動き方がかっこよく見えるのは、それぞれに真似のできないスタイルがあるからではないでしょうか？
何でも似合うことより、その人にしかないスタイルがあることこそ“シティボーイらしい”と思うのです。
このブログでは、そんな独自の持ち味を持ったシティボーイを探して行きます！
「シティボーイを探せ！」毎月更新！
今回登場するのは、中学の頃から中目黒に住んでいる、生粋のシティボーイ（！）の鈴木雄太さん。道行く人にインタビューする活動や、ストリートダンスを頑張る、就活奮闘中の大学3年生です。今回は、中目黒のお気に入りスポットを案内してもらいながら、「等身大」のシティボーイの姿に迫ります！
『大好物』
まず連れてきてもらったのは、鈴木さんが中目黒に住み始めてからずっと通っている中華料理の『高伸』。彼のお気に入りはチャーハンと肉野菜炒め定食。
「野菜が大嫌いで普段ほとんど食べないけど、なぜかここの炒めた野菜なら食べられるんです」
悩んだ末にチャーハンに決定！
『インタビューサイトnaboo.を始めたきっかけ』
「ぼく、好きなことが多いんです。洋服も音楽も映画も、写真を撮ることも好きです。大学に入ってからはストリートダンスを始めて、その影響でストリートカルチャーにも興味を持ちました。でも、どれもその分野について詳しい人はたくさんいるんですよね。本当は『自分はこれに詳しいです！』って言いたいけど、自信を持って言えないんです。だから、今は色々な人に会ったり、話を聞いたりするのが一番楽しいですね」
古着屋『mAnchies』
昼ご飯のあとは、彼が中学のときから通っている古着屋『mAnchies』へ。
「ここは中学生のときからずっとお世話になっています。スタッフのコウジさんはお兄ちゃんのような存在で、いつもスケボーのこととかを教えてくれます。POPEYEの2月号に登場したスケートブランドの＜パレス＞も、彼から聞いて好きになったブランドなんです！」
自分のスタイルを探すには時間がかかるものだけど、鈴木さんはずっとこの場所で自分のスタイルを作ってきました。ちなみにコウジさんも2013年のPOPEYEスタイルサンプル号に登場経験が！ シティボーイが集まる場所です。
次に狙っているのは＜Gloverrall＞のダッフルコート。
もう春物が欲しい時期なのに、なぜコート!?
「実はこれ1ヶ月くらい取り置きしてもらってるんです。就活が始まる少し前にバイトを辞めてしまって、金欠なもので……。早く着たいんですが、気づいたらもう暖かくなってきちゃいました。でも、近いうちに必ず買います！」。
1ヶ月も取り置きしてくれるなんて！ 小さい頃から仲良くしているからこその信頼関係です。それに、定番のダッフルコートなら、長く愛用できるアイテム。残念ながら、もう今季は登場機会が少ないかもしれないけど、これから先、大活躍間違いなし！ もうすでに次の冬が待ち遠しいね。
「そういえば！」と言って、コウジさんがお店の奥から出してきたのは、店長さんが就活用に、と取っておいてくれた革靴。店長さんももちろん家族のような存在。鈴木さんの好みを理解して、似合うものを用意してくれるなんて羨ましい！
『代官山蔦屋』
坂を登って、最後は彼がよく来る場所、代官山蔦屋書店へ。
自宅から歩いて帰れる場所なので、よく閉店までここで勉強しているんだとか。
「ここができた頃、年齢職業問わず、たくさんの人が集まっていて面白いと思い、代官山蔦屋を中心に大学の友達と道行く人にインタビューを始めたんです」
こちらが友達と運営するサイト『naboo.』
サイト名はメンバー全員が大好きな映画『Star Wars』シリーズに出てくる惑星が由来！
最近は就活にむけた準備で忙しい鈴木さん。
「最近、就活で『自分の強みはなんですか』っていう質問をされるんです。自分には詳しいことがあるわけでもないし、自分自身の話も得意じゃない。だからこそ、人の話を聞くのが好きなんです。昔から何かを人に伝えたり、何かを作り出したりすることに興味があるので、自分の性格を生かした仕事をしたいですね」。
詳しいことはなくても、とりあえず行動を起こせる人はかっこいい。
そして、常にその人のいいところを探す鈴木さんの周りには、自然と人が集まってくる。
あとは、後先考えずにダッフルコートを買える勇気があれば完璧だ！
取材/文/写真/飯野僚子