今回は、金沢医科大学病院で、石川県内で初めてとなる女性外来で活躍する赤澤純代先生をご紹介したいと思います。
赤澤先生は『血流美人』という本を出されていますが、ご本人もまさに血流美人です。
色白で、キメの細かい美しい肌は、やはり血流がよいからなのだと実感します。
赤澤純代先生は、女性外来という女性のための医療を実践している内科医です。
金沢医科大学病院に2002年にできた女性外来は、妊娠や出産だけでない、女性の生涯に渡る健康をサポートして支えるための医療。
始めたきっかけは2人目のお子さんの出産だったそう。もともと興味のあった分野でしたが、子どもを出産し子育てしながら働くことで、ご自身がその必要性を実感し、ぜひ実現したいとエネルギーをそそぎました。
はじめは患者さんが来てくれるだろうかと心配だったそうですが、開設して見たら、たくさんの患者さんが受診。きっと、女性外来のような場を望んでいた患者さんが多かったからでしょう。
現在も「総合医療センター 女性総合医療外来」としてたくさんの女性たちの健康を助ける外来となっています。
受診する患者さんの年代はさまざま。訴えも多岐にわたり、生理トラブル、ニキビ、更年期の不調から、ダイエット、アンチエイジングといった美容的なものまで。
女性が抱える問題を広く受けとめる女性の総合診療を目指して、診察や検査をしたうえで、必要に応じてチーム医療で専門の診療科に紹介。食事や運動指導、臨床心理士によるカウンセリングも。看護師、医師ともにコーディネーター的なことも行ってくれます。
女性外来の治療でよく処方されるのが、漢方薬。赤澤先生自身も漢方薬の恩恵にあずかったそうです。
今、お子さんが3人いらっしゃいますが、2人目を出産した後、子育てと仕事の忙しさに、大学病院ならではのストレスも加わり、とにかくイライラして、体も疲れてつらい。検査をしても異常がなく、どうしていいかわからないといった状態でした。
そんなとき、仲の良い先生から漢方薬を薦められ服用したのが、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」。
イライラがスーッと鎮まって、疲れもとれて不調もなくなったそうです。
「おもしろいことに、ストレスがたまって調子が悪いときはよく効くのですが、そうでないときに飲むと、私の場合は、お腹がゆるくなってしまうんです」と赤澤先生。
「体って正直だなあって思いました。ちょっとしたことで体は変わるんだということも実感。女性外来の診療にも役立っています。そんな当たり前のことに気づかせてくれた漢方に感謝しています」