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Channel: ブログ | マガジンワールド - ブログ天国
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MISSION 14: “らしさ”を残す、絶妙なさじ加減をご覧あれ。

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ヴィンテージのシースルーブラウス ¥6,300(Sister)/ハートチャームネックレス ¥22,050(APSARAS | エディット フォー ルル 青山店)、ヴィンテージのチェーンネックレス ¥15,540(Vini vini)

Photo: Satoshi Yamaguchi Text: Ryoko Kobayashi

メーキングムービーあり!


ストリート感を併せ持つ
遊び心全開のなりきりメイク

下北沢の古着屋で働く二村さん。女性らしくもエッジの利いたスタイルが好みで、お店でいえば、プライベートでは渋谷のSisterがお気に入りという。

「彼女を初めて見たときに湧き上がったイメージは、80年代ロンドンのTHE BLITZ KIDS。ミステリアスでエキゾチックな空気は、ちょうど彼女の好きなファッションテイストに近しいものがある」(UDAさん)と、その世界観をメイキャップに。ポイントは、ひときわ目を引く色使いと、随所に施したダークサイドなシャドウ。

「上まぶたのアイラインに取り入れた赤は、二村さんのような原宿のストリートにいる女の子像からインスピレーションを受けた色。リップライナー(2)を使って、目尻をはみだし、目の縁が染まる程度の太さで描きます。下まぶたは、目尻を下げた形に影のあるダークブルー(5)でラインを。インサイドも黒のペンシル(4)で下がり目気味にラインを取り、ぐるりと囲みました」(UDAさん)

マスカラは、二村さん自身にフルマックスでつけてもらうようリクエスト。

「このちょっと無造作な仕上がりが、プロではない彼女らしさを感じさせている部分。ベースもファンデーションをあえて取り去り、素肌のままの血の通った肌色にしています」(UDAさん)

大人っぽさを醸しだす下向きライン

もうひとつの肝になっているのが、細いアイブロウ(3)。元の眉の一番上側に沿って細く描き、眉尻をかなり下げ、肌より若干濃いベージュのパウダー(1)で、ノーズシャドウを入れて影をつけている。

「アイブロウはここまで眉尻が下がっているとちょっと不思議に見えるはずなんですが、濃淡をつけることでバランスを取って解消しています。具体的には、眉山を一番濃くし、眉頭を少し外側から描き始めています。今回の眉や目元に施した下向きのラインは、個性的ですが、シックなムードをつくっている秘密でもあります」(UDAさん)


今月のミューズが生まれるまで

二村佳奈さん(ショップ店員)

2011.11.21 at Shimokitazawa
(Photo: UDA)

「パッと見た瞬間、
思い浮かんだのは
ミステリアスで
エキゾチックな世界。

すっとした輪郭だけど
丸みを帯びた
パーツによって
印象がチャーミングに。
そのバランスなのか、
どこかミステリアスな
空気を含んだ
美しさがある人だと
思いました」

─UDAさん



メイクアップ: UDAさん

UDAさん: 本誌ファッションページをはじめ、広告やショーなどでも活躍するメイクアップアーティスト。女優やアーティストはもちろん、クリエイターからのご指名も多い。外資コスメブランド所属時代から、これまでメイクした女性は3万人以上。その人をフレッシュに輝かせるセンス&テクニックに定評あり。

二村さんが自分で描いていた眉をもとにUDAさんが下書きし、それに合わせてハート形に前髪をカット。さらにカットした前髪に合わせて、アイブロウを仕上げた。

アイラインの配色や太さは、試行錯誤を重ねて。



Photography&Edit:Shunya Arai&Geiko
JASRAC許諾番号:9012920001Y45038

 


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