「Magazine for City boys」をスローガンとしてリニューアルをしたPOPEYE。このブログでは“どこかにいるはず”のシティボーイ“を捜索。彼らの地元「ホームタウン」を巡りながらそれぞれの“シティボーイらしさ”をリサーチしていきます。
例えば、スケーターの履くVANS、職人の使う道具がかっこよく見えるのは、それぞれに真似のできないスタイルがあるからではないでしょうか?
何でも似合うことより、その人にしかないスタイルがあることこそ“シティボーイらしい”と思うのです。
このブログでは、そんな独自の持ち味を持ったシティボーイを探して行きます!
「シティボーイを探せ!」毎月更新!
シティボーイの大好物と言えば古着と釣り。というわけで、今回は古着と釣りをこよなく愛するシティボーイ、青山圭祐さんの一日に密着。
「シティボーイの朝は早い」
AM8:00、青山さんのホームタウン世田谷代田を出発。スケート片手にどこへいくのでしょうか。
「天気が良いのでオススメの場所に行きます。一分でも早く着きたいので急ぎましょう!こっちに近道があるので!」
「裏道をプッシュ」
通勤時間ということもあり、人通りの少ない道をチョイス。時間に応じて、ルートを変更するあたりがシティボーイ。ホームタウンの地図はしっかりと頭にいれておきたいところです。
「FISHING BOY」
到着したのは赤坂見附にある釣り場。
「朝は釣れる確立も高いので、仕事前に一匹バシッと釣りたいです」
「こだわりの釣り具」
ぎっしりと詰め込まれた釣り具。ざっと見ただけでも30種類はあります。
「バス釣りも色々と種類があるのですが、ルアーが好きですね。お気に入りはこの『ZEAL』というメーカーのルアーです。『ZEAL』は釣り具の中では高価ですが品質が良く、釣り好きは使っている人が多いです。ルアーは水草に引っかかってなくなることもあるんですけど…」
高価なものでもガシガシ使い込むのはシティボーイの鉄則。
「得られるのは魚だけじゃない」
一つのポイントで20回近く投げて、どんどんポイントを変えていく青山さん。
「無心で竿を振り続けることで、モヤモヤしていたものが吹っ切れたり、面白いアイデアや着こなしが思いついたりすることもよくあります。なので、釣れる、釣れないというより、ボートに乗って竿を振ることに意味があるんです。もちろん、いつだって大物は狙ってますよ。笑」
オンの時もオフの時も、大好きなモノは常に頭の片隅に置いておきたいところですね。
「出勤モードに切り替え」
青山さんの働く古着屋、原宿「HYU-MEN」へ。
無地Tシャツにリーバイス511というラフなスタイルから一変し、大好きな古着に着替えて出勤です。
「服を売るのが仕事なので、お店に立つ時は自分の好きなものを常に選んで着ています。僕はvintageの中でもストーリーのある服や、80sのデザイナーズのような今っぽくはないけれど上品な服が好きです。いろんな背景のある服を上手く組み合わせたスタイルの提案を常に意識しています」
「思い入れのある服」
「これは50sのカバーオールです。ボタンが4つでカバーオールなのにポケットがついてないんです! 今売っているものって昔のミリタリーウェアやワークウェアを元ネタにしているものがすごく多いです。デザイン性や機能性は現行のモデルの方が高くても、僕は昔のものが好きです。新作のものと違って、いつどこに行けば買えるかは分からないところもひっくるめて面白いですからね」
「休憩中」
一歩お店の外に出ると次から次へと友達に出会う青山さん。中央は同僚の田村さん。いつか二人でお店を出すのが夢なんだとか。
「同世代で同じ夢を持っていたり、同じ方向を目指している人が原宿にはすごく多い。そういう友達と休憩中や営業が終わった後に、将来の話や相談をしたりされたり、切磋琢磨できる環境はこれからも大切にしていきたいです」
古着屋を目指すシティボーイにとって、原宿は少し特別な街のようです。
「釣りでも洋服でも、流行をただ追いかけることだけが楽しみ方ではないと思っています。流行っていなくても、自分が好きだと思うポイントが分かれば何でも楽しいですよね。なので、今は少しでも多くの古着に触れて、勉強していきたいです。将来自分がお店を開いたら、洋服の持つそれぞれの面白いポイントやストーリーをお客さんに伝えていけたらと思っています」
シティボーイはどうすれば自分のライフスタイルがより良く、楽しくなるかを知っている。
青山さんみたいに出勤前に釣りをしたり、自分の大好きなモノに囲まれて仕事をするのもひとつの方法かも。
少し時間があるからといって、家でダラダラするのはもったいない。シティボーイならガンガン外に出て、自分の大好きなモノに熱中しよう。
アツい夏がもう目の前まできてるしね。
取材/文/廣瀬大士 写真/宮本賢 廣瀬大士