タンクトップ ¥3,000、ビキニトップ ¥3,280(共にアメリカンアパレル | アメリカンアパレル渋谷レディース館)/ブレスレット ¥1,600(アメリカンアパレル | アメリカンアパレル カスタマーセンター)
Photo: Jun Kato(object/ADDICTION BEAUTY) Text: Ryoko Kobayashi Special thanks: FACTOTUM(www.factotum.jp)
定番の赤口紅を進化させる
赤のポイント使い
須合さんが「シンプルだけど、ちょっとだけ色や形に個性があるところが好き」という、お気に入りのブランド、アメリカンアパレルで買い物していたところをハント。
「直感的に、赤リップが似合いそうな人だなと思いました。近頃はみんながデイリーに取り入れるようになった赤リップですが、彼女の洋服の好みと同じように、普通だけど実は普通じゃない〝遊び〟を入れようと。赤は女らしくなりすぎると思われがちですが、フレッシュな魅力がある須合さんならヘルシーにまとまりそうで、そこもまた、新鮮なメイクになる予感がしました」(UDAさん)
今回ポイントはすべて赤。ベースメイクでは、ファンデとピンクのクリームチーク(1)を混ぜて、元の頬の血色であるかのようにうっすらと塗るけれど、
「鼻筋の中ほどにある軟骨との境目の鼻骨に沿ったゾーンにもプラス。これは、子供の顔が鼻骨のあたりにも血色がにじんでいて、それによって初々しく見えるのを真似ています」(UDAさん)
赤リップは、色味の偏りのない真っ赤な口紅(3)。直塗りでざざっと塗って広げたら、輪郭がかっちりもぼやけもしないよう、何もつけていないブラシでなぞってならす。上から赤のマットなパウダー(4)をブラシで均一に重ねて色をさらにくっきりさせた。
「ネイルに使った赤(5)は、オレンジ寄りのポップな発色が、ありそうで見つからない。奇抜ではなく、塗るだけで目に留まるようなカラーは、メイクと合わせても、ハズし色としても決まります」(UDAさん)
意外な睫毛の色が遊び心に
そして、睫毛にも赤。
「黒や茶色、ちょっとひねってもブルーが常識のマスカラだけど、意外性のある赤を。そうはない色なので、ボディペインティングに使われる、ヴィヴィッドなリキッドカラー(2)を、スクリューブラシにとって塗っています。見つからないアイテムや色も、アイデアでカバーできます」(UDAさん)
今月のミューズが生まれるまで
須合佑美子さん(学生)
2013. 3. 28 at Shibuya
(Photo: UDA)
渋谷でショッピング中の
彼女をハント。
「チャーミングだけど
意志の強い目元が
印象的な彼女。
でも声を掛けたくなったのは
顔立ちというより、
その雰囲気。
陽の光が差したような
パッとした明るさを感じました」
─UDAさん
メイクアップ: UDAさん
メイクアップアーティスト。緻密な理論に基づいたオリジナルのテクニックで、本誌をはじめとしたファッション・ビューティページのほか、最近は舞台のメイクプロデュースなど多岐にわたり活躍。本企画では街でのモデルハントからヴィジュアル全般のディレクションまでを手がける。
右: ルージュは直塗り。ざくざく塗って、上下の唇を合わせて「ん〜ッ、パッ」となじませたら、ムラを指先でならして微調整。リップラインは、赤のパウダーを重ねる前に、何もつけていないブラシでなぞって整えた。