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MISSION 31: 潔さを極めた、春リップの一点盛り! チークでもファンデでもない“ベースニュアンス”で、シンプルメイクをブラッシュアップ。

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トップ ¥27,300(ジョゼフ | オンワード樫山)/リング ¥7,350(Bijou R.I)

Photo: Hiromichi Uchida(object) Text: Ryoko Kobayashi


オレンジをノスタルジックに。
飾りを削ぎ落としたニューベーシック

笹森さんに対するUDAさんの最初の印象のひとつが、黒髪や白い肌、愛らしい顔立ちからくる1970〜80年代のアイドルの雰囲気。

「声をかけた後、たまたまロケで立ち寄った、静岡・掛川の資生堂 企業資料館で、70年代に真行寺君枝をモデルに撮ったキャンペーンポスター『ゆれる、まなざし』を見たとき、イメージがリンク。女性像としてシンプルに取り入れてみました」(UDAさん)

メイクの主役はオレンジトーンの口紅(3)。

「色を塗るというより、唇を染めるつもりで。口紅をラフに直塗りし、アウトラインを指で広げますが、少しだけ輪郭をはみ出すと、あどけないフレッシュな印象に。この春リップカラーを選ぶなら、真っ赤よりもオレンジ系が気分です」(UDAさん)

ほかはポイントをつくらず、ミニマムに。

「頬は、チークではつくれないニュアンスをコンシーラーで。これはちょうど、料理の盛りつけでハーブを添えるように、ちょっとした華やぎを加えるような感覚。使うのは、厚みも重さもないコンシーラー(5)。肌よりも一段濃い色を、頬の中央から上下左右にブラシで広げると、奥行きが生まれ、素顔にリップだけよりまとまりが出ます」(UDAさん)

睫毛はカールアップしてマスカラ(1)を上下に。存在感を与えるために、根元にたっぷりつけつつ、束感を。アイライン(4)は、黒よりも控えめなネイビー。目を開けたままで、目尻の数ミリ手前から、目尻の真横数ミリの位置に向かって短いラインを引き、ラインの始点と終点、目尻を結んだ三角ゾーンを塗りつぶしてメイクは完成。ほっそりとした首を美しく見せるため、襟足の髪をギリギリまで短くカットして、撮影に臨んだ。

素肌の質感は、洗顔でつくる

今回は、普通ならメイクのカテゴリーには入らない〝洗顔〟(2)も重要なステップに。

「メイクがシンプルなときほど素肌のピュアな質感が大切。洗顔すると肌がクリアになり、透明感が際立つので、唇のヴィヴィッドな感じがいっそう印象的に映ります」(UDAさん)


今月のミューズが生まれるまで

笹森真那さん(編集者)

2013. 2. 19 at Omotesando
(Photo: UDA)

神宮前の交差点で、
美容師やスカウトマンから
次々声をかけられていた彼女。

「スウェットパンツに
ニットを合わせる
こなれたセンスが
あか抜けていた。

思ったよりも
ハキハキとした
気持ちのいい応対で
しっかり自分の考えを
もっている人。

黒髪と白肌から受けた
クラシックなムードも
印象的でした」

─UDAさん



メイクアップ: UDAさん

メイクアップアーティスト。本誌をはじめとしたファッション・ビューティページのほか、舞台のメイクディレクションを行うなど多岐にわたり活躍。本企画では街でのモデルハントからディレクションまでを手がける。「素肌にオレンジリップは、これからトライしてほしいニューベーシック」

リップカラーは、唇の内側から塗り始める。この後指先で唇全体になじませ、最後にリップラインの膨らみから気持ちはみ出させる。唇からじんわりにじむように色がのり、いやらしさのないふっくら感が。


 


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