マキシドレス ¥84,000(Mother of Pearl)、ネックレス ¥115,500(MELANIE GEORGACOPOULOS | 共にエディション 表参道ヒルズ店)
Photo: Satoshi Yamaguchi(object) Text: Ryoko Kobayashi
ひねりの利いた芥子色でおしゃれメイクをヴァージョンアップ
美大でグラフィックデザインを学び、卒業後は、セレクトショップに勤務している竹田さん。セルフメイクは、ごく軽くリキッドファンデを塗り、意識して太く描いているというアイブロウのみ。
「そういうこだわりを感じる眉に、ハッとしたし、少し先をゆくファッションセンスがあるように思いました。いつもほぼメイクしないと話していたので、今回はドレスアップしたときを想定。とはいえ旬の赤リップも彼女には平凡かも。そこで、新しいバランスのアイメイクにチャレンジしました」(UDAさん)
最初に取りかかったのはアイライン(1)。
「目元を印象深くする目的ですが、彼女は丸い目をしているので、単純に囲んでしまうと丸みだけが強調される。そこで、下瞼のラインに強弱をつけ、中央は細く、目頭と目尻にかけて濃く入れました。また、上瞼は、横幅いっぱいに引いていますが、ブラウンを選んでソフトに。マスカラ(3)も、普段つけていないそうなので、違和感のないよう根元だけにとどめました」(UDAさん)
そんな目元とのバランスを取りながら描いた眉は、いつにも増して存在感をプラス。元の眉に沿ってパウダー(5)でベースをつくり、足りないところをペンシル(4)で描く。
「アイカラーは、華やかなイメージのグリッターでもなく、シックなブラウンでもない、芥子色(2)。目を開けたときに見える範囲に、眉の下から塗っていきます。色を瞼全体に広げず、アイホール中央の縦のラインに色が濃くのるように。こうすると立体感が出て、目元が締まります」(UDAさん)
血色アリのベースからスタート
今回は、リップ&チークは使っていない。
「竹田さんがもともともっている血色は、今、ベーシックに取り入れたいベースそのもの。そういう血色があると素顔でも成り立つし、これまでとは違うポイントメイクも決まります。同じようにトライするなら、ナチュラルな赤みを計算したベースづくりからはじめてみてください」(UDAさん)
今月のミューズが生まれるまで
竹田桃子さん
(エディション 表参道ヒルズ店勤務)
2012.9.24 at Omotesando
(Photo: UDA)
「彼女らしさを象徴する
潔いまでの
ベリーショートと
存在感のある太い眉。
ともすると
ひと昔前の人に
見えそうな個性だけど、
竹田さんの場合は
逆に新鮮。
ほぼ素顔なのに、
まるでメイク
しているかのような
持ち前の血色感が
フレッシュな印象を
与えている」
─UDAさん
メイクアップ: UDAさん
メイクアップアーティスト。外資コスメブランドを経て、現在は、本誌をはじめ、ショーやアーティストを手がけるなど多忙な日々を送る。その人の魅力とファッションを結びつけ、個性を輝かせるメイクアップの腕とセンスはピカイチ。連載では、自ら街に出て、モデルをハント中。
今回のアイカラーは、眉の下から塗り始めた。通常なら目を閉じて広げるところも、目を開けたままの状態で。
アイラインは本番のメイクの前にテスト。実際に描いてみることで、ジャストな太さや部位が見えてくる。