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MISSION 18: 横から斜めから、目を伏せたりよそ見したり…という、ふとした表情まで美しいメイクアップを!

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デニムワンピース ¥60,900(3.1 フィリップ リム | 3.1 フィリップ リム ジャパン)

Photo: Satoshi Yamaguchi Text: Ryoko Kobayashi


セルビア人の母と日本人の父をもつJoanさん。メイクはシンプルながら、きちんとするほう。仕事が休みだった撮影当日は、ほのかにチークを効かせた肌に、細いアイラインとマスカラのメイクで現れた。

「端正な顔立ちに、ソフトな印象を与える、なめらかなベースがとても似合っていた。その柔らかさをもっと広げると、彼女のたおやかさや、実は芯にもっている凛々しさも、解放される気がしました」(UDAさん)

全体に使用するカラーは、まろやかだけどにごりがなく、肌色のニュアンスを壊さないローズやピーチ。

「アイシャドウ(5)は、パッと目を引くような思い切った使い方を。アイゾーンを普段よりも大きく捉え、アイホールに加え、眉毛までふんわりと色をかけています。そして眉の下を一番濃く、目の際にかけて薄くなるようにグラデーションを。くっきりした境目を感じさせずに、曖昧にするのがポイントです」(UDAさん)

この目元を引き立てているのが、3種類のパウダーを重ねてつくる繊細でさらりとしたベース。

「まずパウダーファンデーション(1)で、サラサラした土台をつくり、フェイスパウダー(3)を重ねて、目の下などの影を払います。チーク(2)は、色づかせるというより、雰囲気を出すのが目的。ベースメイクの仕上げに頬の立体をブラシでなでるようにさっとつけています」(UDAさん)

リップ(4)もトーンをそろえるのは同じ。若干赤みがあって、健康的だけど主張しすぎないギリギリの色合いを選んだ。

どこから見られてもOKなメイクを

どこにも引っかかりのない、テンションをそろえたメイクには、表情の動きがいっそうキレイに見えるマジックも。

「他人の視線を考えると、いつも鏡で見ている真正面の顔だけでなく、いろんな角度を意識することも大切。上手にメイクしようと思うとアイラインやマスカラといったディテールに力が入りがちだけど、普段から、少し引いた目で見て、色のコーディネートやつける範囲を調整してみて」(UDAさん)


今月のミューズが生まれるまで

Joanさん(飲食店勤務)

2012. 3.27 at Ebisu
(Photo: UDA)

「もの静かで
アンニュイ。
全体に纏う雰囲気は
ガーリーで繊細だけど、
目が合ったときや
横を向いたときの
眼差しに人を引き込む
強さもたたえている。

つくろうと思っても
つくれない
何気ない表情に
魅せられました」

─UDAさん



メイクアップ: UDAさん

メイクアップアーティスト。本誌ファッション・メイクページをはじめ、広告やショーなど幅広いジャンルで活躍。外資コスメブランド所属当時から、メイクした人数は3万人以上! 時代の空気を敏感にキャッチする嗅覚と、その人を輝かせるセンス&テクニックで、業界でも一目を置かれる存在。

リップの色決めは、すでに仕上げた目元や頬の色合いを確認しながら。元の唇の色とのバランスで、健康的に見える色を選んだ。

リップは、指を使ってオン。ブラシで塗るよりも、自然な赤みとして色づく。


 


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