昨年の我が家はNHKの連ドラ「あまちゃん」一色だった。大晦日の紅白を迎える前には、どのシーンが好きかを話している途中で、感極まってお互いに涙を浮かべ、本番中は「潮騒のメモリー」を誰が歌うのかと、やきもきしながらテレビの前にかじりついた。
そんなクライマックスを迎える数週間前、夫が岩手県の「あま茶」なるものを買ってきた。
夫は便乗企画商品に弱い。「あまちゃん」放映時にはレトルトの「まめぶ」を買ってきて「確かに甘いのかしょっぱいのか、よくわからん味だ」と喜んでいたし、「潮騒のメモリー」がCDになったときは発売日にアマゾンから家に届いた。私も人のことは言えないのに、「また乗せられて〜」と呆れていると、「ほら飲んでみて!」と嬉しそうにあま茶をいれてくれた。
企画商品って、あまり美味しくないものが多いんだけどなあ〜と渋々飲んでみると……めちゃくちゃ甘い! とはいえ、甘ったるい口に残る甘さではなく、のどを過ぎると口にはさっぱりした香りだけ。
悔しいが(別に悔しくなることもないけど)、これ好きかも。
よく聞いてみると、同じ岩手県出身だけれど「あま茶」と「あまちゃん」はまったく無関係らしい。岩手県物産店で売っていて、試飲してみると面白いほど甘かったので、買ってきたとのこと。しっかりカタログも入手していて、見てみると材料はなんと、アジサイ。
30g 480円(税込) あま茶の里いわて九戸
あま茶の葉を揉捻、発酵、乾燥させると上品な甘みが生まれ、その甘味は砂糖の200倍。ノンカロリーに近い超低カロリーで、ノンカフェイン、ノンタンニンの体にやさしい食材だそう。
しかも、整腸作用や抗アレルギー作用、歯周病抑制作用も報告され、花粉症やアトピーなどを抑える健康茶として利用されているという。
私は家で仕事をしているので、コーヒーや紅茶、緑茶など飲むことが多い。カフェインは覚醒作用があるので、頭がスッキリしていいのだけど、量が多くなるのが気になっていた。それに寝る前にリラックスできるお茶も探していたのだ。
飲み始めると、これがクセになる味というか、いや逆にクセが強すぎない後味が心地いい。
いつも年始は、餅の食べ過ぎでお腹がはり気味なのに、お通じも快調だ。
あと、私はカプセルや錠剤類を飲むのが大の苦手で、サプリメントを飲みたくても、そのたびにのどにつっかえて気持ち悪くなるので諦めていた。けれど、このあま茶で飲むと(ノンカフェインなので安心)、すんなりと飲むことができる。まるで子どものための甘い薬のようで恥ずかしいけれど、鉄分などは食事では補いきれずサプリメント補給をしたかったので、実のところ、これが一番助かっている。