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【Vol.13】筋肉痛のなぞ。

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フィットネスに関して取材をし始めた頃、驚いたことがある。
それは「筋肉痛のメカニズム(なぜ筋肉痛になるか)」は明確には解明されていないということだ。

えええーーー!!!
私は思わず、声に出して驚いた。それほど運動に興味がない人だって、「筋肉痛」の存在は知っているはず。これほど運動科学が進んできているのに、なんと人の体は奥深いものだと感心した。

ちなみに筋肉痛の原因とされているものは仮説として
1. 運動によって筋線維の一部が損傷し、回復される過程で炎症を起こして痛みとなる
2. 筋肉の収縮により筋肉中に乳酸などの疲労物質が溜まることによる

などが考えられているそうだ。
余談だが、乳酸は「疲労物質」という呼び方が表しているとおり、筋肉を疲れさせる物質として、なるべく早く除去したほうがいいというやっかいもののイメージだったが、最近の研究では、この乳酸をエネルギー源として有効活用できるという考え方もあるそう。進化続けていますね。

さらに驚いたのは、筋肉痛はアスリートでも日々感じているということだ。
私はてっきり、運動不足の人に起こるものだとばかり思っていた。

筋肉を鍛えるということはどういうことか。これは、ビルの建て替えを例に説明を受けたことがある。
筋肉をビルと仮定する。ビルにダメージが起きると崩れる。今度は同じダメージでは崩れないように、強いビルを建てる。
ここでいうダメージがトレーニング。その人にとって、少し負荷のかかるトレーニングをして筋肉にダメージを与えることで、より強い筋肉をつくることができるという。これを筋肉の超回復というそうだ。
ときどき、筋トレにハマっている人から「筋肉痛があると、うれしくなる」というコメントを聞くことがある。ストイックな精神に筋肉は宿る。

つまりアスリートであっても、常により強くなるためのトレーニングを行うことで筋肉痛はおこる。

年をとると筋肉痛が遅れて出てくるという俗説もある。回復が遅れることが原因のひとつと考えられているそうだが、これも明確なメカニズムは解明されていないそう。
まだまだ筋肉の謎は多い。
ただ、すこしきつめの運動をすれば、筋肉が強くなって応えてくれるのは確か。
運動をして強い体をつくっていきたいものです。


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