秋は講演会シーズン。私も健康、アンチエイジングや医療にかかわる講演会に呼んでいただき、全国で講演をさせていただいています。
なかでも今秋は歯科矯正治療の講演を3か所で行います。
10月14日(祝日)には愛媛県伊予郡砥部町で(無事終了)。11月3日(日曜)は三重県伊賀市・名張市で。12月1日(日曜)は愛知県岡崎市で。3か月連続で「歯科矯正ってどんな治療?」という市民公開講座で講演します。主催は、一般社団法人日本歯科矯正専門医学会(http://www.jso.or.jp/)でいずれも参加無料ですので、お近くの方はどうぞお越しください。
『後悔しない歯科矯正』この本では、専門医でない歯科医師に矯正治療をされて失敗して後悔した患者さんの例がたくさん登場します。
なぜ今、あらためて歯科矯正の情報発信をしているのかと言えば…?
現在の歯科医師法では、経験や専門研修をしていなくても、歯科医師であれば“誰でも”“自由に”「矯正歯科」の看板をかかげて治療を行うことが認められています。
これが大きな問題なのです!
歯を動かすことで歯並びや口元を整え、咬み合わせを正しくする歯科矯正の治療は、部分的な歯科知識だけでは適切な診断を行えない専門性と特殊性を要求される総合歯科治療です。
どの歯科医院で治療を受けても、“同じように治る”という保証はまったくありません。
むしろ、一般の歯科医院で矯正を行い、失敗したケースがあとをたちません。最近は、「抜かずに治せる非抜歯矯正」「見えない裏側の装置で治す歯科矯正」「マウスピースで取り外し可能な矯正」などなど耳触りのよい言葉を誘い文句に、危険な歯科矯正治療がたくさんの一般歯科で行われていて、私たち患者本人が失敗と気づいていないケースも多々あり、問題はさらに根深い方向へ進んでいます。
現在、日本では「矯正歯科」という看板をあげて診療している歯科医院が、約27,000軒ありますが、歯科矯正の専門教育を受けた歯科医師は全国で約3,000人しかいません。さらに歯科矯正の専門医は、400人弱です。
私たち患者が安全で正しい矯正治療をしようとしても、いつ・どこで・どんな治療を受けたらいいのか、わからないことがたくさんあります。ネット上に誤った医療情報もあふれて益々混乱に拍車をかけています。
そこで、正しい矯正治療を選択していただけるように、歯科矯正の専門医と共に、正しい知識を発信するために市民公開講座を開催しているのです。
講演会に参加された方の声より
「矯正は治療期間が長い、費用もかかるということで、不安と苦痛を伴います。安心してお任せできる医師に出会うことの大切を実感しました。健康な歯を抜歯することに疑問を持っていましたが、講演で抜歯することの必要性を改めて認識しました」
「現在、一般歯科と矯正歯科の両方を行っている歯科医院がとても多く、一般の患者が悪い矯正歯科に出会う確率が高いことにとても危機感を感じました。失敗例もよくあることと聞いてとても驚きました。専門医の重要性、医師の取り組み、これからも良い医療を受けられるよう、情報を得るようにしたい」
この秋、講演を行う3か所の地域の歯科矯正専門医の先生です。
三瀬駿二先生(みせ矯正歯科院長)
愛媛県松山市「みせ矯正歯科」
http://www.mise-kyousei.com/
廣島邦泰先生(アイウエオ矯正歯科医院院長)
三重県伊賀市「アイウエオ矯正歯科医院」
http://www.aiueo-kyousei.com/
金井鐘秀先生(かない矯正歯科医院院長)
愛知県岡崎市「かない矯正歯科医院」
http://www.kanai-orthod.com/