チャーミングな表情を壊さず、
引き締めてフレッシュに
灼け肌にきらきらした抜けのある目元。ちゃんとメイクしているようで、何もしていないような……。そんなリラックスムードは、〝締め〟がポイント。
「村田さんのかわいさは生かしつつ、少し大人っぽさが加わると新鮮。全体はナチュラルに、でも、肌色や目元はピリッと緊張感をもたせて引き締めました」(UDAさん)
肌色を落としたスキントーンは、
「単に濃いファンデで肌色を変えようとすると失敗しやすい。これからの季節、首やデコルテ、腕は意外と灼けてるはずだから、体の黒さに顔を近づけるつもりで。初めに乳液をつける要領でリキッド(4)を薄く塗り、濃いパウダーをさっと重ねる。うすーい膜のレイヤーをかける感覚ですね」(UDAさん)
途中、フェイスパウダーの前に挟んだのが、フューシャのチーク(3)。村田さんの場合、そのまま塗るとキュートになり過ぎるところを、上からパウダーを重ねることであえて鈍らせた。目元は、陰影を際立たせるためにアイライナーでフレームをなぞり、マスカラ(2)は、特に下まつ毛にぽってりと。唇は、ヌードカラーのバーム(1)でしっとりした質感に。
「下まぶたのシルバー(5)は、塗るというよりアクセサリーを〝つける〟イメージ。ライン的にポンポンとのせました」(UDAさん)
〝こうなりたい〟から始める
「このままロックフェスに行きたい気分! いつもはラインとマスカラだけということもあって、まるきり別人になったみたい」と興奮を隠せない様子の村田さん。
「読者のみんなが自分でトライするときは」と、UDA流アレンジ法を教えてくれた。
「欲しかったのはシックな雰囲気のための引き締め感で、そのひとつが肌のトーンダウン。でも、その方法は、今回のリキッド&パウダーじゃなく、濃いパウダーを頬に足してみても、顔の中央だけ濃いファンデを使ってみてもOK。〝こうしなきゃ〟っていう思い込みをなくし、〝こう見せたい〟から始めれば、自分に合う素敵なメイクができるはずです」(UDAさん)
今月のミューズが生まれるまで
村田倫子さん(学生)
2011. 5. 3 at Omotesando
(Photo: UDA)
「第一印象は、
とにかく〝かわいい〟人。
人懐っこい目元に、
きれいな肌。
やわらかい女の子と
思わせておいて、
キリッと締まった面も。
ナチュラルな
キャラクターそのものが
彼女のチャームポイント」
─UDAさん
メイクアップ: UDAさん
本誌ファッションページをはじめ、多くの媒体で活躍するメイクアップアーティスト。女優やアーティストはもちろん、クリエイターからも支持される。外資系コスメブランド所属時代から、これまで3万人以上の女性をメイクアップ。その人を輝かせるセンス&テクニックに定評がある。
村田さんの普段のメイクや休日の過ごし方など、打ち解けて話すことで、より彼女らしさを引き出すメイクが生まれる。
潮風を感じながら、屋外でヘア&メイクがスタート。メイクのバランスを丁寧に整えていく。
Photography&Edit:Shunya Arai&Geiko
JASRAC許諾番号:9012920001Y45038
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