「垂れ尻に水たまる」
風呂から出て、カラダを拭いていたときのこと。
ふと前かがみになると、足の後ろ側がやけにぬれている。
もう一度タオルでこすりあげた瞬間……驚愕の事実に気づいた。
(なんで、こんなところに!?)
――どうやらこのけっこうな量の水。
ワタシの垂れ尻の下に潜んでいたっぽいのだ!
正確に言うと、尻と腿の間。
浴槽から上がる瞬間、ワタシの尻が勢いよく湯をためこんだらしい。
風呂から出て数分間ためたままでいるとは、恐るべき保水力!
言い換えるなら、これは「デブ力(りょく)」だ。
そのチカラを何にどう活かすのか、と問われたら答えに困るが、
とにかく切ないゼイ肉は、いつも事件の可能性を秘めているのだ。
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ダイエットを始めて9カ月。85Kgから-18Kg減った。
ずいぶん軽くなったでしょ、と周囲からは言われたりする。
けれど、まだまだ腹に浮き輪はついているし、
こんなふうに垂れ尻のすき間には水までたまる!!
運動しない、ムリしない、37才のオンナの偽らざるダイエットの姿。
まぁこんな風に自分に甘いワタシだけれど、このたび
ダイエットの道のりをつづってみようとおもい立った。
きっと理想的なダイエット(?)とはほど遠い、
ぐだぐだのダメダイエッターぶりを発揮するとおもう。
(なんてったって意思が弱いんだから~!)
でもせっかくだからこの工程を楽しんでみよう、とおもっている。
そのためにこの随想で、日々のことを書いてみたい。
まずはさかのぼって、高校生あたりから。
ワタシのデブ道、いやダイエット道のはじまり。
どうぞ、お付き合いください!