右(麻衣さん): UネックTシャツ ¥6,090(N.HOOLYWOOD UNDER WEAR | Mister hollywood)/シルバーのバングル ¥25,200(Garden of Eden | Eden Design Inc.)/その他*私物 左(加奈さん): VネックのポケットTシャツ ¥9,030(N.HOOLYWOOD UNDER SUMMIT WEAR | Mister hollywood)/Tシャツにつけたイニシャルピン〔925SV 18KYG〕¥23,100*商品はセット展開、バロックパールのピン〔925SV 18KYG〕¥35,700(共にtmh. | tmh.SLEEP)/右手のバングル ¥21,000、左手のストリングブレスレット ¥9,240(共にノース ワークス | HEMT PR)/右手の赤いミサンガ ¥4,200(Garden of Eden | Eden Design Inc.)/その他*私物
Photo: Satoshi Yamaguchi(object) Text: Ryoko Kobayashi
今取り入れたいポイントレッド。効かせどころはキャラで決定
ヘアサロンで働く双子の細見姉妹。姉の麻衣さん、妹の加奈さんともに古着好きで、ワードローブを共有する仲良し。顔立ちもボーイッシュな好みも似ているけれど、
「よく見比べると、外見は麻衣さんが甘い雰囲気で、加奈さんがシャープな印象。でも接してみると、加奈さんのほうがフェミニンで、麻衣さんはクールな一面があり、実は、外見と内面が逆。そんな隠れた内面を感じさせると、新鮮だけど、その人に合ったメイクになります」(UDAさん)
麻衣さんは、赤みを取り入れながらもスパイシーに仕上げたアイメイクがポイント。自分でつけていたピンクのマスカラをヒントに、パープルのマスカラ(2)で睫毛にさらなる赤みをプラスし、アクセントを入れる感覚でシックな赤(6)を上瞼に。唇をカラーレスにしているぶん、下瞼いっぱいにシルバーの輝き(1)を入れ、華やかさを出した。
加奈さんは、女っぽさをストレートに表現する赤リップ(3)をメインに。リップラインをきちんと取り、リップスティックを直に滑らせる。肌は、唇の赤がなじむように、リキッドファンデーションに赤みを帯びたブラウン(5)を混ぜて頬に仕込む。目元は、黒のペンシルライナー(4)を使い、彼女がもともと引いていたベーシックな形のアイラインに重ねてくっきり描いた。
自分のセンスを髪と着こなしに
今回は、「彼女たちのおしゃれなセンスをぜひ取り入れていきたい」とUDAさんがリクエスト。ヘアは、ワックスを髪全体にもみ込んだ後、彼女たち自身でベースをスタイリング。メンズサイズのシンプルなTシャツも、好きに着こなしてもらった。
「僕らスタッフの感覚と2人のセンスをミックスすることで、彼女たちにもフレッシュに感じてもらえると素敵だなと。新しいメイクにチャレンジしてどこかを大胆に変えたら、ほかはいつもの感性で全体のバランスを取っていく。そうすると、新鮮なイメージを作りやすいと思います」(UDAさん)
今月のミューズが生まれるまで
細見加奈さん(ヘアスタイリスト) ・
細見麻衣さん(ヘアスタイリスト)
2012.7.15 at Harajuku
(Photo: UDA)
「オーバーサイズの
ポロシャツに
キャップを合わせた
ストリートな装いが
目に留まった加奈さん。
そこに後から現れたのが、
同じくオーバーサイズの
Tシャツを着た麻衣さん。
それぞれに
古着を着こなすセンスが
チャーミングだと
思いました」
─UDAさん
メイクアップ: UDAさん
メイクアップアーティスト。外資コスメブランドを経て、現在は、本誌をはじめショーやアーティストを手がけるなど多忙な日々を送る。その人の魅力とファッションを結びつけ、個性を輝かせるメイクアップの腕とセンスはピカイチ。連載では、自ら街に出て、モデルをハント中。
メイクをその人にフィットさせるには、自分のセンスをミックスさせることが大切。今回は、Tシャツのピンや腕まくりをセルフで。
麻衣さんはネイルも自分でセレクト。ライトなグレーとグリーンの2色使い。