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Channel: ブログ | マガジンワールド - ブログ天国
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MISSION 16: ミニマムはただのシンプルにあらず。黒縁眼鏡とのバランスも必見。

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ジャケット ¥50,400(リリシズム | オプティチュード青山店)/Vネックセーター ¥28,350(ジョン スメドレー | リーミルズ エージェンシー)/眼鏡、ピアス*本人私物

Photo: Shinsuke Kojima(product) Text: Ryoko Kobayashi


潔さを振り切って
ポリシーのある表情へ

普段の大井さんは、黒ベースのメンズライクな洋服に、メイクはアイラインとマスカラ。

「外に発散するような派手な美しさを目指す人が多い中にあって、大井さんの飾り気を削ぎ落としたミニマムなセンスは光って見えました。そこをクローズアップしたのが今回のメイクです」(UDAさん)
肌は、媚びのないドライな質感。

「ファンデーションの後のおしろい(1)がポイント。ブラシやパフではなく、コットンにパウダーを取り、空気を送り込むようにパタパタとはたきます。こうすると、肌の表面に極めて薄くパウダーがつき、サラサラの質感になるんです」(UDAさん)

眉は元の印象を少し強めるように描き足し、目元は眼鏡越しに瞳がぼやけないよう、グレーのペンシルと黒のリキッドライナーを重ねる。唇は、血色を消し去るために、コンシーラー(3)を指先に取りポンポンと。上から薄くリップエッセンス(2)をのせて、ナチュラルにツヤを足した。

色の力で、内面と中和させる

「徹底的にストイックに仕上げるなら、このままカラフルな色は使わずに仕上げてしまうべき。でも、それでは、話してみたときに感じた女の子らしさが完全に失われ、メイクが独り歩きしてしまいます。そこで入れたのが、目の下のオレンジとペールグリーンのネイル。ただし、目標のムードを壊さないよう、王道ではないこだわりのある取り入れ方にしました」(UDAさん)

オレンジ(4)は、頬骨の上くらいまでの範囲という、アイメイクでもチークでもない使い方。ネイルは、洋服を黒にした場合、赤やダークカラーをコーディネートしがちなところを、グリーン(5)を合わせた。

「さらに、彼女がしていた眼鏡をプラス。スクエア型の大きな眼鏡はどこかポップで、これもストイックさを和らげる役割をします。やってみたいメイクに挑戦してみて、もし違和感を感じたら、自分の中にあるエッセンスを加えてみて」(UDAさん)


今月のミューズが生まれるまで

大井文香さん(大学生・出版社インターン)

2012. 2. 11 at Shirokanedai
(Photo: UDA)

「浮ついたところのない
静かな美しさを
漂わせた人。

黒髪の
ワンレングス。
モノトーンの
ファッション。

女っぽさを
あえて抑えている
ように見えるところが
真摯な美しさに
つながっていると思う」

─UDAさん



メイクアップ: UDAさん

UDAさん: メイクアップアーティスト。本誌ファッション・メイクページをはじめ、広告やショーなど幅広いジャンルで活躍。外資コスメブランド所属当時から、メイクした人数は3万人以上! 時代の空気を敏感にキャッチする嗅覚と、その人を輝かせるセンス&テクニックで、業界でも一目を置かれる存在。

最初のクレンジングもメイクを決める大事な時間。肌のタイプやコンディションによってスキンケアからベースメイクが始まる。

ヘアスタイリングでは髪を10cm以上カット。首回りがスッキリしシャープな雰囲気に。


 


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