シャツ ¥25,200(エキプモン)、ターコイズブレスレット ¥4,200(ニッキー ビー | 共にパンソー表参道店)/ピアス*K10×ラピスラズリ ¥33,600、ピンキーリング*シルバー×K10×ラピスラズリ ¥23,100、薬指のリング*K10×ターコイズ ¥77,700、中指のリング*シルバー ¥12,600、人さし指のリング*K10×ダイヤモンド ¥36,750(以上アガット)
Photo: Satoshi Yamaguchi Text: Ryoko Kobayashi
〝可憐な凛々しさ〟
決め手はスムーススキン
職場では、ブラックスーツに身を包み、アイラインを効かせたシャープなメイクという髙嶋さん。彼女いわく、「仕事のときは、戦闘モード」。プライベートでは、目尻を下げた可愛いメイクも好きだという。そこで今回は、オンオフ両方の気分を取り入れ、ソフト、キュートと形容される色を使いつつも、クールな表情を目指すことに。
ベースメイクは、クリームタイプのピンクチーク(5)が最初。肌の血色をフォローするように、頬から広範囲に丁寧になじませきり、軽やかさを損なわないリキッドファンデーション、パウダーを必要なところだけに薄く重ねてレイヤードさせていく。
「こうして出来上がるのが、心地良いスムース感。繊細でいて可憐。ナチュラルだけど、しなやかな強さを感じさせる、ニューベーシックといえる肌です。この肌は、どんなポイントメイクも引き立ちますし、どんな人も取り入れられる。この春、メイクアップをリフレッシュするのにおすすめしたい肌づくりでもあります」(UDAさん)
ヴィヴィッドな春色で強さを
続くアイブロウは、淡い色のペンシル(2)とパウダーを使い、元の眉よりも太さと長さを出してバランスを取る。眉山から目尻までをやや濃くし、顔の外側にテンションを逃がすことでもやわらかさを出す。
まぶたには、2色のアイシャドウ(1)を使用。ベージュをアイホール全体に広げてベースを整え、上下まぶたの際にアイライン(4)を入れる。上まぶたはその上から、ブラウンのアイシャドウを二重幅に重ねる。さらに、たっぷりのマスカラとハーフサイズのアイラッシュを目尻につけて睫毛を仕上げ、アイメイクが完成。
「リップは、ブライトなローズ(3)。ソフトなトーンの中に置いた、潔い明るい色が、アクセントに。ピンクだから可愛い、黒だからシックというような色のイメージではなく、組み合わせや分量に少し手を加えるだけで、印象は自在に操れるんです」(UDAさん)
今月のミューズが生まれるまで
髙嶋 綾さん(外資系ビューティアドバイザー)
2012.1.12 at Shinjuku
(Photo: UDA)
「タイトなまとめ髪に
クールに跳ね上げた
アイラインという
ヘア&メイク。
さっと通り過ぎた
視界の端にさえ
ひっかかったのは、
可憐さや柔軟性を
想像させられたから。
これからの
新しい格好良さを
もつ人だと思いました」
─UDAさん
メイクアップ: UDAさん
UDAさん: メイクアップアーティスト。本誌ファッションページをはじめ、広告やショーなど幅広い分野で活躍。時代の空気を敏感にキャッチする嗅覚と、その人を輝かせるセンス&テクニックで、業界でも一目を置かれる。外資コスメブランド所属当時から、メイクした人数は3万人以上にのぼる。
アイラインは、顔の全体像を確認しながら、太さ、長さを注意深く調整。ブラシで丁寧にぼかし繊細に仕上げる。
真っ先に手をつけたのがベースチーク。スムースな質感がたおやかな美しさのポイントに。