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MISSION 30: 誰もが知ってるあのキャラクター。メイクには邪魔だと思われている“クマ”を前向きに捉える新発想も提案。

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ボーダートップス ¥26,250、オールインワン ¥23,100*共に予定価格/4月展開予定(共にアニエスべー)/帽子 ¥6,090(CA4LA | CA4LA ショールーム)/メガネ ¥31,500(フレンシー&マーキュリー | オプティカルテーラー クレイドル 青山店)

Text: Ryoko Kobayashi


チャーミングなキャラと好きなホラーの世界をミックス。

今回のモデル、青島さんは、スタイリスト科に通う専門学校生。

「最初に会ったときの、オーバーオールにメガネという格好から思い浮かんだ〝アラレちゃん〟のイメージが強く、そのまま生かしてしまおうと。そこにミックスしたのは、彼女が好きという、ティム・バートンみたいなキッチュなホラー映画の世界観。最近、僕にとって、グレートーンのスモーキーなメイクが気分ということもあり、そこにもピタッとハマりました」(UDAさん)

ポイントは、重めの目元。重量感を与えるために、目をぐるりと囲むアイラインを。上瞼は目尻を下げて引き、下瞼は粘膜の外側に描いた後、指先でなじませながら広げていく。

「彼女は、おっとりとした話し方でかわいらしい雰囲気ですが、目元だけを見ると、涼やかで大人っぽい。囲み目のようなメイクをすると、強くなり過ぎるので、アイライナーは、黒よりも柔らかいアメジスト色(2)を使用。下瞼は粘膜の内側には描かずに抜けを残す。そして、ラインを指先でぼかすときと、グレーのアイシャドウ(1)を重ねるときに、目が丸く見える形にし、かつ色を広げすぎないようにしますが、マスカラ(3)はたっぷりと。ダークながらも、行き過ぎないように、色や形で、足したり引いたりして調整していきます」(UDAさん)

〝クマ〟をポジティブに捉えて新鮮に

さらに、スモーキーなアイメイクを引き立てているのが、黄みのないフレッシュなピンクのチーク(4)。

「白い肌のままだと不健康に見えるところを、アイホールのすぐ下から入れることで、目元のダークさを逃がすことができる。クマをポジティブに見せるメイクは、日本ではあまり取り入れられていないけれど、新鮮な表情がつくれるテクニックです」(UDAさん)

最後に、スモーキーな目元と頬のピンクに合わせた、シアーなピンクのリップ(5)を塗って完成。マニアックだけど、ハッと目を引くメイクが仕上がった。


今月のミューズが生まれるまで

青島 翠さん(学生)

2012.12.28 at Nishiazabu
(Photo: UDA)

「スタイリストの
アシスタントバイト中の
彼女をハント。

オーバーオールに
メガネといういでたちに、
パッと思い浮かんだのは
〝アラレちゃん〟。

おっとりとした独特の
テンポをもっているのに
興味を引かれた」

─UDAさん



メイクアップ: UDAさん

メイクアップアーティスト。本誌をはじめとしたファッション・ビューティページのほか、ショーやアーティストメイクで活躍。本企画では街でのモデルハントからディレクションまでを手がける。2/24まで公演中の、松山ケンイチ主演の舞台『遠い夏のゴッホ』では、初のヘアメイクプランニングも。

スモーキーな目元は、アイラインを描いた後、指先でぼかしてつくる。

顔立ちやメガネをかけたときとのバランスはもちろん、本人にとって違和感がなくなじんでいるかどうかを、表情やおしゃべりで確認しながら。


 


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