「Magazine for City boys」をスローガンとしてリニューアルをしたPOPEYE。このブログでは、かけだしライターの私、宮本が街のリアルシティボーイを取材。彼らのホームタウンを巡りながら、シティボーイとは何かを考える企画です。「シティボーイを探せ!」毎月更新!
なぜホームタウンか? 渋谷や六本木の最先端のスポットを知っているからってシティボーイとは呼べないと思うんです。自分の住んでいる街の素敵なところを見いだし、自分なりに消化している。そんな人こそ、シティボーイだと思いませんか? というわけで、第4回はラッパーとして活動をしている呂布さんのホームタウン、二子玉川を巡ります。
呂布さんのホームタウン「二子玉川」
4年前、出場者10代限定の音楽フェス「閃光ライオット」の最終舞台に出演し、パフォーマンス直後に解散を発表したバンド「ズットズレテルズ」を知っている人は多いはず。その後、メンバーは「OKAMOTO’S」として活動したり、ソロ活動に移ったりと、それぞれ活躍。今回は、そんなズレテルズのラッパー、呂布さんを取材!
高校生とは思えぬ実力と、活動期間約半年という短さから、伝説化しているバンドのラッパーの素顔を探っていきます。
「実家は酒屋さん」
二子玉川駅近くの酒屋さんが実家だという呂布さん。おじいさんの代から続く、地元に愛されるお店。
「ズレテルズのメンバーもここらへんで育った人が多いんですよ。高校生くらいのときに、イベントとかで出会って遊ぶようになったのが始まりですね。CDのジャケット写真の車はうちの酒屋の配達用に使っていたやつなんです。」
「来週の花火大会について相談中」
来週は、二子玉川の花火大会が開催される予定。人がたくさん来るので、手伝ってほしいとお母さんから相談されています。打ち上げ場所は家の目の前!
「毎年、だれも呼んでいないのに20人くらい家に集まるんですよね」
「リラックスする場所」
白いT-SHIRTと河川敷の組み合わせがいい感じです!
「T-SHIRTはHanesとか手頃なモノを買って、へたってきたらすぐに新しいモノを買っていますね」
シンプルだけど、常にきれいなものを身につけるのがシティボーイ。実家の裏にある土手は、毎日のように来るお気に入りの場所。
「お気に入りのアイテム」
さりげないこだわりを発見。部分的に色を合わせています。ただの赤ではなく、少しくすんでいるところがポイント。
「どちらも、ブランドというよりは色が気に入って買いましたね」
歩くときは、基本的に手ぶらだという呂布さん。荷物をゴチャゴチャ持たず、動きやすさを大事にするのもシティボーイ的な思考。
「バンドで移動するときに使っていた車<GMC>」
バンド活動には不可欠だという車。高校生のときに免許を取って以来の相棒だという。ちなみに、ズットズレテルズのジャケットに写っていた車はぶつけてしまって廃車になったらしい。
「閃光ライオットのときも、これで行きましたね。たぶん、本当はだめだったんですけど。でも、バンドは車でワイワイしながら会場に行くのが楽しいんですよね」
「高島屋のブティック通り」
二子玉川で育った呂布さんにとって、高島屋は思い出の場所。高校生のときは、7階にあるカフェで友達と時間をつぶしていたとか。
「カフェにはアメスクの娘がよくいて、可愛かったですからね(笑)この通りを歩きながら、いつか財布の中身をたくさんいれて行きたいなとか思っていますねー。」
「駅の近くのカフェにて」
小学校のとき、友達のお兄さんに「キングギドラ」を聞かされたことがHIP HOPの世界に入るきっかけになったという。
「中学校くらいから、渋谷のHIPHOPのライブハウスとかに行くようになって、そこでいきなりフリースタイルやれよって言われたんです。でも、なにもパフォーマンスできなくて、知らない年上のラッパーに即興で「緊張してるぞ」みたいなラップでバカにされて、それがすごく悔しかったんです。そのあたりから、友達と部屋でインストかけてラップをするようになりましたね」
「自主制作しているCD」
HIP HOPというジャンルだけではなく、バンドとのセッションなども積極的に行う呂布さん。最近は、人気バンドBase Ball Bearとフィーチャリングをし、武道館でパフォーマンスを行った。
「ズレテルズをやっていたことで、バンドの人たちとライブをやることが増えましたね。ギタリスト長岡 亮介さんのバンド「ペトロールズ」とセッションしたり、武道館みたいな大きいステージに立てたりするのは、そのおかげですね。HIP HOPのクラブ文化ももちろん良いですけど、僕はライブハウスでやることによって世界が広がるのが楽しいですね」
「ライブ」
常に人を緊張させない空気を出している呂布さん。ライブでも、大事にしているのが「その場の空気」だという。
「ライブは、わざわざお金を払って観に来てもらっているので、楽しんでもらうっていうことを一番に考えていますね。例えばフリースタイルのときに、目の前で起きたことや、お客さんのことをネタにラップにしたりします。そうすると、曲の内容に注目してくれますからね」
HIP HOPのライブは、ラップを聞かない人にとっては行きづらいイメージがあるかもしれない。しかし、呂布さんのライブは、その場の出来事がその瞬間に曲になっていくのでだれが聞いても楽しい、まさに“ライブ”。
ラップが好きな人も、聞いたことがなかった人も同じように楽しめるのが呂布さんの凄いところだ。
呂布さんのフリースタイルが見られる動画
http://www.youtube.com/watch?v=w5u8hpD-dAI
呂布さんのホームページ